日本でできる巡礼の旅

八百万の神、という言葉に象徴されるように日本国内では古来より神道をはじめ、各地での山岳信仰や中国やインドから伝来した仏教などが伝来したおかげで、全国に聖地とよばれる場所がいくつも存在しています。

知名度も低いものも含めると相当な数に上るともされているほどです。

聖地とされる場所のなかには侵攻をあつめるだけでなく、独自の文化を育んでいたり、すぐれた文化的価値をもつい建築物や美しい自然などで、多くの人を魅了することで知名度の高い場所も少なくありません。

そこで日本国内でも堪能できる聖地巡礼の旅の、おすすめスポットをご紹介します。

近年ユネスコの世界文化遺産に指定されたことで注目を集めたのが、「熊野古道」です。

熊野古道とは熊野本宮大社をはじめとした熊野三山を巡る参拝道の総称のことです。

10世紀の宇多天皇熊野行幸を起源としていますが、それから1000年を超えた現代にあっても、道の途中の随所には熊野神の御子神を巡る神社が存在しており、侵攻の場としての色合いを強く伝えます。

世界文化遺産に指定され、国内外の注目を集めてからは観光地としても人気でウオーキングイベントなども開催されています。

お遍路さんの名前を全国区にしたのが、「四国八十八箇所詣り」です。

四国八十八箇所とは、真言宗の開祖空海ゆかりの八十八箇所の寺院の総称のことで、四国礼状を代表するものです。

四国八十八箇所には寺院だけでなく、それらの寺院を結ぶ急峻な山や谷を巡る488里の修行のことであり、庶民の間で流行を見るようになるのは江戸時代頃のことです。

もっとも巡礼の経路に厳密な決まりがあるわけではなく、それぞれの都合や出発地等に応じて、柔軟に考えればよく、移動手段や旅行日程も様々です。

一度のたびで八十八箇所を巡礼するハードな「通しうち」から、阿波・土佐・讃岐・伊予など四国四県にわけて巡礼する「一国詣り」などもあります。

最近では順番も箇所も特に問わない、「乱れうち」なども人気を集めています。

三重県伊勢神社をめぐる巡礼のたびは、お伊勢参り、お蔭詣りとも言いますが、現在にいたるまで2000年の歴史を持ちます。

天照大神をご進退にする伊勢神宮に参拝するもので、江戸時代の五街道の整備に伴い全国から巡礼者が訪問することが急速に全国区の人気となりました。

「お蔭詣り」の由来は、奉公人や子どもが主人や尾や二無断で伊勢神宮に参拝することが流行したことにあります。

しかしいくら五街道が整備されたとは言っても、伊勢神宮に参拝するのは相当の経済的負担を伴うものでした。

そこで当時は「お伊勢講」とよばれるものです。

「講」とは日本古来の民間人同士の庶民金融のことで、「講」のメンバーは定期的に伊勢神宮に赴くかを話し合いクジびきで決定するというものです。

現在では20年に1度のペースで遷宮を行ったり、周辺の観光地が注目を集めるなど、聖地巡礼の旅としての魅力に注目が集まります。

近畿二府四県一円と岐阜県の33ヶ所の観音霊場を巡る巡礼の旅が、「西国三十三箇所」です。

これらの霊場を巡るのは日本で一番古く歴史のある巡礼として知られています。

三十三箇所の由来は、観音菩薩が衆生を救うときに33の姿に変化するという侵攻に由来し、その功徳に与るべく33ヶ所の霊場を巡礼することに趣旨があります。

日本国の起源ともいえる出雲大社を起点にする巡礼の旅が、「出雲國神仏霊場」です。

出雲國神仏霊場とは、2005年に日本で始めての神仏和合の連声巡礼として整備されました。

その内容は島根県東部を中心に鳥取県西部の一部を含む20の寺院と神社で構成されや整地を巡ります。

東京や大阪・名古屋など主要都市から、二泊三日程度で一巡するモデルコースも整備されています。

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